深層筋の発達は反応や反射に影響する?

 深層筋(インナーマッスル)は、表層筋の下で体を内側から支えている筋肉。表層筋が表舞台で活躍する役者とすると、深層筋は陰で舞台を支える黒子のような存在と言えなくもありません。

 ただ、この黒子はじつにいい働きをします。外から急激な力が関節にかかった時などに上手に補正して、姿勢を維持したり障害を未然に防いでくれる。この働きを促しているのが、じつは反射なのです。

 ふくらはぎを例に挙げて説明してみましょう。ふくらはぎは二つの筋肉でできています。腓腹筋の内側にヒラメ筋があるので、ふくらはぎで言うとヒラメ筋が深層筋にあたります。ヒラメ筋は、筋紡錘(筋肉の長さの変化を感知する感覚器官)の数が多い筋肉。伸張されると、筋紡錘の働きによっていち早く反射が起こり、引っ張られまいと収縮する。これを「伸張反射」と言います。深層筋は、急に姿勢の乱れが生じたような時に、反射によって乱れをキャンセルすべく、つねに働いてくれているのです。

 このような仕組みを考えると、質問の答えはYESになります。深層筋が発達してしっかりと機能を果たすことで、姿勢を維持するための反射やケガを回避するための反射の能力に影響してくる可能性は十分あると思います。

 よく「反射神経」と俗称される、飛んできたボールをパッとよけるような反応は、深層筋とは直接関係ないと思います。スポーツでの素早い反応は、むしろ同じ動作を何度も繰り返す訓練が強く影響しているのではないでしょうか。

※資料引用

#深層筋
#インナーマッスル
#伸張反射
#反射神経
#トレーニング