
スクワット以外の効果的なスロトレは?
1986年にアメリカで発表された論文に、「スーパースロー」というやり方が紹介されています。4秒でしゃがんで10秒で立つ。張力を維持するという方法はスロトレと同じですが、スロトレよりもっともっとゆっくりした動作です。使う負荷は規定されていませんが、重いモノを持てば、ものすごくキツいトレーニングになる。
前にスロトレのスクワットが太極拳のような動作になると書きました。確かに、太極拳も効果的なスロトレの一つだと思います。でも、発表されたアメリカの論文によると、太極拳の種類によって効果に違いがあるようです。動きのゆっくりしたやり方と、カンフーのように素早く動くやり方を比べた場合、体温の上昇などさまざまな点で、ゆっくり動く方が健康増進効果が高いのではないかという報告もされています。太極拳以外では、たとえば相撲の四股やすり足も、中腰状態の動作が続きますから、スロトレに近い動きだと思います。
最後に、意外なスロトレをご紹介しましょう。それは「ビリーズブートキャンプ」。米軍仕込みの短期集中エクササイズとして、日本でも大きな話題を呼びましたね。あんなに派手にガンガン動くトレーニングがスロトレ?とビックリする人も多いと思います。確かに見た目は全然スローじゃない。でも研究者から見ると、これは効果があるなと、すぐにわかったそうです。
ビリーズブートキャンプの一番のミソは、中腰で絶えず小刻みに上下運動している点です。動作にインパクトがあるのでイメージしづらいと思いますが、あの腰の据え方は太極拳とひじょうによく似ているのです。大げさなように見えて、じつは大きく伸びきったり、しゃがみ込んだりするような動きがない。まさにスロトレ。あれは絶対に効果があります。ただ、問題は続けられるかどうかですね。
スーパースローからビリーズブートキャンプまで、さまざまなスロトレを紹介しましたが、共通しているのはバーベルのような道具を使っていないこと。自分の体だけで筋肉を強くしようとする運動の多くには、張力維持を取り入れた共通の動作が含まれているのかもしれません。
※資料引用
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