自分で動かせる筋肉と動かせない筋肉がある?

 答えはYES。筋肉の分類のしかたでも、自分で動かせるか動かせないかによって、大きく二つに分かれています。

 心筋や、内臓の平滑筋などは自分の意志では動かせません。これらは「不随意筋」と呼ば
れています。それ以外は「随意筋」。簡単に言うと、自分で止めようと思えば止められるものが随意筋で、止めようと思っても止められないものが不随意筋です。呼吸をするために必要な横隔膜や、横隔膜と連動している腹筋の一部、あるいは肋骨の間の肋間筋などは、普段自分で動かしている意識はありません。しかし、「呼吸のリズムをつくる」という神経の信号によって、筋肉が周期的な運動(随意運動)をしているので、これらも随意筋に分類されます。

 随意筋の中にも、自分で動かしやすい筋肉、動かしづらい筋肉というのがあります。体の表面にあって、自分の目で見て確認できる筋肉は動かしやすい。私たちは、赤ちゃんの頃から「ここの筋肉を動かせば、手足がこう動く」というのを探求していて、長い経験から筋肉の動きを体得しているからです。赤ちゃんが手を握ったり開いたりするのも、筋肉をスムーズに動かすための確認作業なのです。逆に、確認ができない筋肉は動かしづらい。その代表が顔の筋肉です。小さい頃から、鏡を見ながら何度も動かしていれば、普通の人よりは動かしやすくなるかもしれませんが、あまりやる人はいないはず。たまに耳をピクピク動かせる人もいますが、あれも生理的な仕組みではなくて、知らないうちに練習をしていたのだと思います。

 体の奥にある深部筋も動かしづらい筋肉と言えます。大腰筋や腸骨筋、骨盤底筋などは外から見えませんから、力を入れてみろと言われても困ってしまう。ただ、深部筋の中には、自分で意識しなくても、足を伸ばしたり背筋を伸ばしたりすることによって自然と働くものもあります。あえて深部筋だけを鍛えようとしなくても、基本的な動きからアプローチすればいいのではないでしょうか。
 
 動かしづらい筋肉をスムーズに動かせれば、運動のパフォーマンスがさらにアップするのではないか。そんな考えを抱く人も多いと思いますが、スポーツで行なう動作は基本的に意識して行なう動作ではないし、意識していたのでは遅いですよね。大切なのは意識しないで飛び出してくる動作がいつもできるかどうか。そのためには特定の筋肉を意識するのではなく、いかに必要な動作を体に染み込ませ、脳で特定のパターンをつくるか、いかに筋肉を総合的・協調的に使えるかにポイントを置くべきでしょう。

※資料引用

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