人間を負荷として使うトレーニングの長所と短所は?

 トレーニングというと、バーベルやダンベルを思い浮かべますよね。なぜ、バーベルやダンベルがあの形になったかというと、やはり高重量のものを持ち上げやすいからです。同じ重さの岩だったら上がらないでしょう。物を持ち上げたり振り回したりする時は、重心がどこにあるか、どこを握るかなど、重量だけでは決まらない要素も出てきます。バーベルやダンベルは、さまざまな要素をクリアした形ということになるわけです。

 その点からいうと、人間はひじょうに持ち上げにくい。一人として同じ形をしていないから持つ位置も違いますし、手足などが動くことで重心の位置も変わってしまいます。普通に筋力アップをしようとする場合は、やはりバーベルやダンベルの方が圧倒的に楽だと思います。

 ただ、レスリングのように人を相手にする競技の場合、話は別です。むしろ、持ち上げにくいものを負荷として上げ下げした方が、実戦的な筋肉がつく。人間を負荷にする時は、持ち上げるための主働筋以外に、関節を安定化させるインナーマッスルなども使います。さまざまな筋肉を利用しながら、負荷のバランスを取って上げ下げをするので、人を相手にするコンタクトスポーツにはプラスの効果が十分期待できます。

 その反面、人間を負荷とするトレーニングには短所もあります。まず、人を持ち上げるわけですから、あまり無理な担ぎ方はできない。それにスクワット一つ取っても、バーベルと人間とでは、持ち上げる時に使う筋肉が違います。バーベルの場合は脊柱起立筋などの背筋を使いますが、人をおんぶしたり肩車してスクワットする場合は、腰の力や下肢の筋肉を使い、背筋はそれほど使わない。バーベルと同じ箇所の筋力アップを狙っても、期待するほどの効果が得られない場合もあります。二つのトレーニングは別物と考え、うまく組み合わせていくべきでしょう。

※資料引用

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