プレスとフライ、トレーニング効果の違いは?

 べンチプレスやダンベルプレスは、胸の筋肉で肩関節を回しながらヒジを伸ばす複合関節動作。一方、バタフライは肩を水平に内転させるだけの単関節動作になります。

 日常の動作やスポーツ動作には、単関節動作はまずありません。したがって、プッシュのパフォーマンスを高めるという点においては、腕と肩を連動させるプレス系の種目の方が重要ということになります。
 
 ただ、プレスの場合、大胸筋にはまだ余力が残っているのに、上腕三頭筋や三角筋が疲れてしまって、パフォーマンスが落ちることがあります。そんな時はプレスが終わった後、バタフライでさらに大胸筋を刺激する。バタフライは、あくまで補助的なトレーニングと考えた方がいいでしょう。

 ダンベルフライは、ヒジを連動させないと関節を痛めてしまいます。また、適度にヒジを曲げることで、胸の可動域も広くなります。つまり、ダンベルフライは複合関節動作と言えるので、バタフライよりはトレーニング効果が高くなります。

 フライは「胸の内側」を鍛えるトレーニングと言われます。しかし、胸の筋肉が解剖学的にどうなっているかは、じつはよくわかっていません。一本の筋線維が胸の端から端までつながっているとすると、胸の内側に筋肉がつく、外側に筋肉がつく、ということはありえないのです。でも、一本の筋線維がつながっているのかどうかは、簡単な問題のようで、よく解明されていない。ネコの筋肉を調べた研究によると、長い筋肉の場合は途中で筋線維が終わっていて、そこからまた違う筋線維が走っているという結果も出ています。筋線維が途中から別の筋線維になっているのであれば、大胸筋の内側の筋線維をよく使う運動をした方が、内側が肥大するということは起こるでしょう。

 経験的に言うと、やはりフライをよくやっている人の方が、胸の内側のミゾが深い。今のところ断言はできませんが、フライによって胸の内側の筋肉がつくというのは、まったくのウソではなさそうです。

※資料引用

#プレス
#フライ
#大胸筋
#複合関節
#単関節